新疆ウイグル自治区の中心、ウルムチ(烏魯木斉)。

カザフスタンに旅行に行くのに、飛行機でカザフスタンに入国しては面白くないだろうということで、興味本位でウルムチから陸路でカザフスタンへ入国することにした。

ウルムチなどというところは、中国の奥地も奥地。
いろいろと噂の絶えないところだが、他方で観光は受け入れている。

「そんな奥地にあえて行く日本人はきっと旅行慣れしているに違いない。」

そんなことを思っていた時期もありました。
英語も中国語もできない僕が、ガイドなしでウルムチを個人旅行した日の旅行記である。

この旅行記の注意点:
いろんな現地人の助けと幸運とで上手く行った話で、僕自身、言語がわからないので、実際は何があったか十分に把握できていないところがあります。



1.ガイドなしで天山天池に行く方法

2019年4月29日。
カザフスタン行きの切符が万が一入手できなかった場合の予備日に設定していた。
前日に、旅行代理店がホテルに切符を預けてくれたので、無事に観光できることになった。

ウルムチ近郊の観光地を探すと、世界遺産「天山天池」があるということだった。

結果的にかかった費用と交通手段は以下のような感じになる。
ホテル近くBRTの駅→北バスターミナル 1元。BRT。
北バスターミナル→天池の入口 40元。バス。
天池入口⇔天池 155元。専用バス。 
天池→阜康 乗り合いタクシーで2人50元 検問あり 
阜康→北バスターミナル バス15元 検問あり  
北バスターミナル→ホテル 1元。BRT。


 4月29日の朝。朝日で目覚める。大きなビルと、やたらぼろぼろな低層住宅がある。
夜は、青と赤のライトがぐるんぐるんしていた。どうやら公安がたくさんいるようだ。
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値段のわりにウーンという感じの朝御飯を食べて荷物を預けてウルムチの町へ。

世界遺産の天池に行って、その後バザールに行こうと決めていた。

とある旅行ブログによれば、ウルムチから天池に行くには、北バスターミナルから阜康(読めないため、我々は「岐阜みたいなところ」と呼んでいた。当然発音もできない。)へ向かってそこから乗り合いのタクシーに乗ればいいらしい。

タクシーを探すも見つからず、ホテルを出て左にまっすぐ歩いていたらBRTの乗り場が見つかった。
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漢字の感じ、BRTの行き先が北バスターミナルになっていたので、乗り込むことにした。表意文字万歳。

乗り方がわからない。
観察していると、みんなICカードを使っているが、こっちはそんなものないぞ...と思って改札前でうろうろしていたら、係員から何か言われた。
何を言っているかよくわからないが、1元のコインを投入口にいれて切符みたいなのをもらって乗り込むらしい。

↓これが切符みたいなの。筆談用のノートとともに。
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自動改札機は飾りだった。
乗り場がどこかわからなくてうろうろしていたら、後ろの方の遠くからさっきの係員に何か言われた。
何を言っているかよくわからないが、乗り場を教えてくれたようだった。


ここまで読んでもらえればわかると思うが、
今回の旅をしていた僕と後輩の二人は、どちらも中国語が全くわからない。
第二外国語が中国語だったが、10年も前だ。
かろうじて、行きの関空で調べて思い出した言葉が、

「我想去○○」(私は○○へ行きたい)
「多少銭」(いくらですか)
「我是日本人」
の3語

さらにいうと英語も中学生から高校生で進化が止まっている状態
それなのにガイドも頼んでいない。
日本語ガイドは高く、英語ガイドを頼んだ暁には、英語ガイドを通訳してくれるガイドが必要だ。
僕たちにとって意味をなさないのだ。


話をもとに戻すと、20分程度BRTに乗り、たったの1元でバスターミナルにつくことができた。
バスの中では、その日に使うであろう地名の単語をノートに書いて筆談に備えた。

バスターミナルではパスポートチェックと荷物のエックス線チェック。
いちいち書かないが、ウルムチではどこでもパスポートの提示と荷物のエックス線検査を求められた。
ある意味、ウルムチの治安はいいのかもしれない。
暴動も起きないし、変なやつもいない。そのくらい制御されている。

阜康行きのバスの切符を買おうと券売機を使ったが、字が全く読めない。
近くにいたお兄さんが助けてくれた。
残念ながら身分証がないと券売機では買えないようだった。
ウルムチの人は、とても優しく感じた。

チケットカウンターに並んでいると、並んでいた隣のカウンターに天山天池行きの直通バスの乗り場といった記載がある気がした(読めない)。

この日に便があるかどうかわからないので、「今天、我想去天池。」などと書いたノートを見せ、だめもとで二人分の切符を買うと、怪しいおじさんが現れ、大きめの観光バスまで案内してくれた。
バスは10時ちょうどに我々をのせてすぐに出発。
きっと、天山天池に連れて行ってもらえるのだろう。

4月のウルムチは日差しがとても強い。
バスの中で、名簿に名前と連絡先、パスポート番号を書かされた。何なのだろうか。
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なんやわけのわからないままバスに揺られること1時間半、

天山天池の入り口にたどり着いた。奇跡。
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このバスで来たのだけれど、帰りの交通手段を知らない。
帰りはどうなるのだろうかという気持ちでいっぱいだった。
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天池に入ろうとすると、警備員に呼び止められ、近くの公安まで案内される。
そこで、パスポートの提示を求められ、ガイドはいるのか?などと聞かれた上で通行証をもらって天池へ。ここでの会話は、英語だったかと思う。

天池に行くには、さらに専用のバスにのらなければならない。
専用のバスでは前に観光ガイド的な女性がいて、なんやら話をしていたが、全くわからなかった。
名指しで当てられた気がするけど、気のせいだろうと思ってスルーした。

バスに揺られて20分、そこから徒歩10分。
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ようやく天池。。。
残念ながら空が曇っているからなんか湖面がしろいぞ。。。
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日本でいうと十和田湖的な感じだった。
おそらく、晴れていれば鏡のように空を写して青くなるんだろうな、と白い空を写して白くなっている湖面を見て思った。

近くに見えた寺「西王母祖●」まで行った。少し晴れ間。
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近いと思ったが、湖の縁がいりくんでいてなかなかたどり着けなかった。
湖の回りにも公安がたくさんあった。どういうこと。

階段が長く、非常に疲れる。
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観光船に乗ろうと思ったが、寺に行くのに時間をロスしたので諦めて帰路へ。
こんな道だ。
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お昼を食べようと近くの食堂によると、店員に何か言われたが、よくわからなかったので諦めて帰ることに。天山天池入口までのバスでは、隣の中国人と中国語と日本語で会話をした。日本人はそれなりに珍しいようだ。

晴れていれば、いいのだろうなぁ・・・
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天池の入口まではスムーズだった。
そこから、ウルムチに帰る方法がわからなかった。
駐車場をさまよい歩いたところ、阜康行きの乗り合いタクシーを見つけた。

得意の「我想去・・・」と筆談で交渉し、他の人が集まるのを待てば2人で10元、2人で出発するなら50元という条件をアプリで示されたのですぐに出発。

なお、天池の駐車場を温泉方面に出てすぐに、バス停を見つけた。

阜康に入るときのことだった。
公安の検問があり、降りることを求められて公安の建物の中へ。
どこから来てどこへ行くのか、仕事は何なのか、昨夜はどこにいたのか、いつ中国にきたのかを翻訳アプリを使って聞かれた。
かなり長く感じた。
運転手はとてもいらいらしていたが、ずっと横にいてくれたのですごく安心できた。

体感20分で公安から解放された。
最後に、公安の翻訳アプリが無機質に「中国を楽しんでください。」などと言ってたが、皮肉にしか聞こえなかった。

その後まもなく、阜康のバスターミナル前でおろしてもらう。
運転手にはさっきのお礼で10元ではあるがチップを払った。
笑顔で受け取ってもらえた。危うくタクシーに携帯電話を忘れかけた。

問題の「岐阜みたいなところ」阜康バスターミナル
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阜康のターミナルでウルムチ行きバスの切符を買い、バスへ。
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ちなみにここで初めて売店で買い物をするが、「これください」も言えないのは辛い。

ウルムチ行きバスが「滋泥泉子」行きっぽいバス乗り場に停まっていた。
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感覚として、8割方これでウルムチに帰れるだろう、しかし、2割の確率でじどろせんこに連れていかれるのではないか、という恐怖と戦いながら、バスは無事ウルムチへ向かった。

しばらくしてバスがとまり、またも公安へ連れていかれる。
我々だけひっかかって検問へ。
さっきもやったじゃねぇか情報共有しとけよと思った。
ここは銃を持ってる人もいて怖かったが、女性の公安がアシストしてくれ、5分くらいの足止めですんだ。
ガイドはいるか?ってここでも聞かれたのだが、ガイドがいないとまずいのか。

バスは無事、北バスターミナルへたどり着いた。
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ウルムチは漢民族ばかりで、the中国といった感じの量産型マンションが多数。
人が飼われているといった感じに感じた。
ウルムチは発展していて何の問題もない!などという人がいらっしゃるけど、元々いたはずのウイグル系の人が町中にいないのが全てを表している。
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2.ウルムチの新疆国際大バザールへ
行きと同じルートでホテルに戻って荷物を回収した時点で、とても明るいのに午後6時。
めっちゃ西にあるのに北京時間をつかうのには無理があると思う。
ウルムチの日没は、遅い。

旅行会社からは、アルマトイ行きの列車が出る3時間前、つまり8時半に駅につくよう指示されているので、7時半までという約束でウルムチ大バザールへ向かうことに。

ホテルの入り口で白タクの営業を受けた。
「多少銭?」で25元という答えを得たので、白タクでバザールへ。
何のトラブルもなく到着。ここでもボディチェックがある。

バザールはきれいなところ。観光にはうってつけだと思う。ここはまた行きたいかな。
ドライフルーツや楽器などが売っていた。
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バザールにはウイグル系の人がいるかと思っていたのだが、ほとんど見当たらず、お目当てのウイグル帽も見つからず。
土産物探しにはかなり見ごたえのあるバザールで、1時間では全然足りなかった。
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おみやげ物として寂しそうに太鼓をたたくお店で小さな太鼓を買った。
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3.国際列車に乗るためにウルムチ駅へ
国際大バザールからウルムチ駅まではタクシーを使った。
ウルムチ駅は郊外にあるので、だいたい市内から30分くらいかかる。
そのタクシーの初乗りが1000元(18000円)という表示で、そこから50元ずつ上がっていくというおそろしいメーターだった。
言葉がわからないので確認することもできず戦々恐々としていたが、ぼるのであればこんなどうどうとやるまい、と思ってよくよく考えていたところ、前日のタクシーの初乗りが10元だったことを思い出した。
結論、小数点の表示が消えてしまっているだけで、40元程度でウルムチ駅にたどり着いた。
ウルムチ駅はバザールからタクシーで40元で行くことができた。 


ウルムチは、ある意味治安がいいし、
英語がなくても相手方の優しさでなんとかコミュニケーションをとることができる。
なかなかの気合が必要だけれども。

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