ドラマなどで弁護士バッジを見ていると弁護士バッジの色は大抵金色
メルカリで売っている偽物のバッジも大抵金色。
でも、実際は金色だけでなく、銀色や黒の人もいる。

なぜ弁護士バッジの色はいくつかあるのか。


刑事裁判の傍聴に行ったときや、何かの事件で弁護士が相手方に出てきたり、相談している弁護士が何年目くらいかを判断する方法のひとつとして、「バッジを見る」という方法があるので、紹介する。


弁護士バッジをつける必要がある?


弁護士バッジをつける必要はない。

バッジか身分証を携帯している必要はあるけど、つけている必要はない(確かそうだったと思う。)。
結構ごっついバッジだからつけている人は多くはない。
クールビズの時なんか、つけようがない。

だから、バッジをつけていない自称弁護士がいても偽物かどうかわからない。
日常生活で、別に弁護士を名乗るメリットもないから、居酒屋などにいる自称弁護士は弁護士だと思う。

法廷や警察署以外でははずしている人が多い。
理由は目立つことと、警戒されることが理由かと思う。 

個人的には、格好をつけたいときにバッジをつけることが多い。
バッジをつけていないから弁護士ではないのではないか?という推測は、多くの場合間違い。


弁護士バッジの色の違いは?


基本的には、



金色バッジ=新人
銀色バッジ=ベテラン
黒に近い銀色バッジ=大ベテラン

といえる。
元々同じバッジなんだけれど、
日々使っていると金のメッキがだんだんはがれてきて銀色になり、
銀が露出するとだんだん錆びてきて黒になる、
ということ。

ちなみに、5年程度では普通、まだ金色だ。

俺のバッジは、こんなん。
IMG_20200422_201010
この記事を書くために弁護士バッジの裏を見たら、造幣局で作られていて純銀製ということが今更わかった。

銀色になることに価値を見いだす方もいるが、所詮、メッキがはげただけ。

ちなみに、アマゾンで偽物が売っていたので比較すると、偽物はだいたいテッカテカしていて筋がなく、真ん中の部分まで金色だが、本物はそうではない。
この偽物のバッジをつけて法廷に行けばどうなるだろうか。こわくてできない。たぶんばれると思う。

もらってすぐの写真が出てきたので、これもアップしておく。
DSC_0033
色が今より濃いのが分かるだろう。




弁護士バッジの色で判別できない例外はある?


バッジの色でキャリアを判別できない例外は、少なくとも4つある。




1.弁護士バッジを再発行した場合は、金。

無くして再発行してもらう場合には、新しいバッジになるから金色になる。
ちなみにこのバッジ、弁護士会からの貸し出しなので、無くすと始末書もの。
裏に、再発行であることを示す刻印がされているそうな。

2.裁判官や検察官からの転身してすぐの場合は、金

弁護士バッジがもらえるのは弁護士になったときなので、
法曹界で働いていても、最近弁護士登録をした場合は、金色になる。


3.弁護士バッジが純金製の場合は、金

弁護士バッジをもらうときに、金メッキにするか、課金して純金製にするかを選ぶことができる。
選んでいる人は聞いたことがないけれど。
金製の方の場合は、多分銀にはならないと思われる。たぶん。


4.弁護士バッジを削っている場合は、銀

以上のとおり、基本的には銀色のバッジはベテランを示すので、
若手の中には、モノを当てたりしてわざとメッキを剥がそうとする輩が一定数いる。
この場合は、新人なのに銀色のバッジになるし、普通の人よりもバッジの劣化が早い。

ちなみに、友人は傘をさすたびにバッジに傘をあてて金メッキを剥がして早く銀にしようとしていたそうだ。
その甲斐もあって、彼のバッジは銀になっている。

まとめ

弁護士バッジを普段つけないからメッキが剥がれるのが遅い人もおり、すごく個人差はあるけど、基本的にはバッジの色で弁護士の経験年数を見分けることができる。



でも、名前でぐぐるのが一番早い。
国選だから金とか、民事だから銀とかそういった違いはない。
経験豊富な銀のバッジの弁護士の方が便りになるかもしれないけれど、
金のバッジの弁護士の方が元気なのでよく動くかもしれない。
バッジの色では弁護士の優劣は図れないと思う。

たまに、目立つのが嫌だなどという理由でバッジをつけない方もいる。
バッジを裏向きでつけるくらいなら外しとけよ、っていつも思うし、外している人の方が多い。

↓裁判傍聴に関する記事を作成しました。