大阪は何もない。あえておすすめするとしたらこの場所。
大阪に来る観光客の方は多くいらっしゃいますが、大阪に住んで三十年以上の僕から見て、何もないのに何で来るんだろうと思っています。まわりのどの大阪人に聞いても「見るものはない」という回答です。そんな中で、自分なりに、大阪の地元民がおすすめする行くべき場所・行くべきお店をまとめてみました。評判に関わらず、僕が普段飲み歩いている場所、行くところをまとめています。
「大阪には何もない!」「行くところもない!」「楽しくなかった!」
が少しでも減りますように。
筆者プロフィール
大阪在住30年以上。
普段は激務の中、たまにある出張や土日の自由時間の中で、隙があれば旅にでかけます。
鉄道旅が好きですが、日本酒を中心として結構飲みに行きます。
このブログは、4日に1度くらい更新しています。
もくじ
🔖大阪と言えば粉もん?
🔖飲み歩きするなら・・・地元民のおすすめ
🔖レトロな建築にも注目
🔖いい景色が見える場所
🔖中崎町あたりのカフェもいい
🔖大阪の郊外
🔖鉄道関係で行くべき・乗るべきところ
🔖お土産
🔖まとめ
大阪といえば粉もん?
大阪といえば、お好み焼きやタコ焼きなどの粉もんが有名です。先日、Twitterでアンケートをとったところ、大阪に観光に来る人の多くは食べ歩き/飲み歩き目的で、大阪に来ると、タコ焼きやお好み焼きを食べるようでした。
「大阪の地元の人がおすすめするお好み焼き屋、たこやき屋はどこ?」「おすすめの粉もん屋さんを教えて欲しい」とよく聞きますが、大阪にいてもそんなに粉もんばかり食べません。個人的には、タコ焼きは外で食べることがありますが、あえて外食でお好み焼きを食べようとは思いません。お好み焼きは家で食べるもので、だからこそ、「お好み焼きと冷凍ごはん」のような組み合わせが正当化されてきたのではないでしょうか。知らんけど。
そんなわけで、お好み焼き屋さんのおすすめはありません。それでも聞かれたら十三の「ねぎ焼 やまもと」をおすすめします。この店、梅田にもあります。
有名なタコ焼き屋さんはいくつかありますが、大阪在住30年以上の僕がおすすめするたこ焼き屋があるとすれば・・・
やまちゃん(阿倍野・天王寺)
大阪阿部野橋駅前にあるたこ焼き屋「やまちゃん」。座って食べる場所もあって、昼からたこ焼きとビールを飲めるお店なので重宝しています。中学生の時くらいから食べていますが、だんだん値段が上がってきて、味は値段に不相応になりつつあります。色々な味がありますが、僕のおすすめは「辛口」。阿部野橋駅の駅前なので、大阪に電車に乗りに来た人にもおすすめ。阿部野橋駅からは、近鉄南大阪線/吉野線の観光特急「青の交響曲」も走っているので、乗るついでに寄るのも◎です。
玉屋 (天神橋筋六丁目駅付近)
たこ焼きに順位はつけがたいのですが、変わり種としては天六(天神橋筋六丁目)の「玉屋」がおいしいです。ここはオマール海老のだしを使っていて、普通に何もつけなくてもおいしいと思います。ただ、皆さんが想定するたこ焼きの味とはちょっと違うと思われます。
他にも、十三にある大阪イギーや、オーソドックスですがくくるなどはおいしいと思います。
でもちょっと高いんですよね。
大阪で、6個100円くらいのたこ焼きを町中で見つけたら食べてみてください。それこそが、大阪の人が小さいころから食べているたこ焼きです。色々なところにありますが、十三の木川劇場の近くにそういった価格帯のたこ焼き屋さんがあります。
飲み歩きするなら・・・地元民のおすすめ。
食い倒れといえばミナミのイメージがありますが、あのあたりのお店ってかなり観光客向けで、何よりも混んでいます。
大阪らしさでいえば上にも写っている法善寺横丁ですが、僕が普段飲み歩いているのは、JR大阪駅の隣駅「天満駅」付近です。
天満駅はこんな感じ。
aikoの「花火」が発車チャイムになっているこの駅のまわりは、大阪を代表する安い飲み屋さんやお寿司屋さんがたくさん集まっている町で、午前中から飲み始めることができ、2軒目3軒目に行くのにも全く困りません。
天満に行く場合は、適当なお店に入ることが鉄則ですが、
- お寿司の「多もん」
- 点心系の「上海食亭」
- 日本酒の「ま」、「湊」
- タイ料理の「旅人シェフのタイ食堂KHAO」
- 立ち飲みの「あずき色のマーカス」
鍋や牡蠣を出す「酒蔵鍋」
あたりが僕のおすすめです。
たくさんお店があるので、結構迷いますがいつも結局同じ店にたどり着きます。
ラーメンのおすすめは?
飲みに行くと、〆はラーメンを食べたいもの。
上に紹介した天満であれば、「ストライク軒」がおすすめです。写真は見つかりません。
飲みの後のラーメンで最強なのは、十三の「らーめん担担」だと思っています。ここはメニューがなく、黙って座っているとラーメンが出てくる下町十三のお店。にんにくやニラ、紅ショウガやキムチなどで味を調えていただきます。一緒に出てくる白ご飯にラーメンのスープをかけて食べるのがとんでもなくおいしいです。
神座
新大阪駅にもあるらーめん神座は、白菜がたくさん入ったラーメンを提供しています。そこそこ高く、並ぶほどでもないのですが、それなりにおいしいという感想です。ただ、近くにチェーンのお店があれば別、そんなに地元民としては食べないかな?と思いますがどうでしょうか。気のせいか、白菜の季節(冬)の方がおいしいような気がします。
その他、十三の「くそオヤジ最後のひとふり」、北浜のつけ麺「井手」あたりはおいしいと思いますね。特に井手にはお世話になりました。
地酒のおすすめは?
せっかく大阪に来たなら、大阪のお酒を飲んでいきませんか。大阪にもいくつか蔵があって、大阪以外ではあまり飲むことのできないお酒もあります。
一番好きなのは、僕の地元、河内長野の「天野酒」と言いたいところですが嘘はつけません。これまでに飲んだ大阪のお酒で一番おいしかったのは、上の画像の右側にある「富楼那」というお酒です。交野で作っているお酒のようです。甘めでおいしかった・・・記憶が。このお酒は大阪でもあまり見かけない気がします。大阪に来る方、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
ちなみに、「天野酒」を売っている西條合資会社さんの建物は非常に歴史的なものなので、河内長野付近にもし行かれる際は蔵に寄ってみてください。心霊スポットとして有名な滝畑ダムの湖底で熟成したお酒なんかも造っていますし、蛍の時期はイベントをやっています。
実はぶどう王国だった過去も。
日本酒以外だと、ワインが名産品です。
実は、大阪は戦前はぶどうの栽培面積が全国1位で、今もぶどう畑が残っています。そのブドウを利用した西日本最古のワイナリーが、柏原駅/安堂駅の近くにあります。ここは見学会も行っていますし、直売所もあるので行ってみてはどうでしょうか。
ここで売っている赤ワイン梅酒は、僕がお酒の味を知る前に飲んでおいしく感じました。
カタシモワイナリーのワインは、G20でもふるまわれたようですし、後で紹介する「青の交響曲」の中でも飲めます。
レトロな建築にも注目。
大阪と言えば、グリコとか通天閣とかあべのハルカスのイメージがあるのではないでしょうか。大阪では、「イケフェス大阪」というイベントが秋に行われるなど、大阪らしいレトロな建物が多くあります。街歩きがすきな方は、そういうのを見るのもいいかもしれませんね。
建物なら北浜〜中之島エリアへ。
こちらは大阪の中央公会堂です。中に入ることができ、時々この中でセミナーなどを受けることがあります。卒業式などで使っているのを見たこともあります。淀屋橋駅から歩いて5分くらいの位置にあります。
こんな感じの建物が淀屋橋から北浜の間くらいに多くあります。大阪のガイドブックにはあまりのっていないので、イケフェス大阪のガイドブックを購入することをおすすめします。
生きた建築ミュージアム大阪の登録建物は2023年でそれまでの倍になっています。
これ以上古いガイドブックの購入はおすすめしません。
いい景色が見える場所
大阪でいい景色が見える場所はいくつかあります。ハルカスなどは有名ですが、すみません、高すぎるので上ったことありません。梅田スカイビルの空中庭園などもデートなどに良いですが、ここで紹介するのは無料で行けるこの3か所です。
堺市役所
堺市役所の展望室は、南海電車堺東駅前にあり、無料で大阪中南部が一望できます。
仁徳天皇陵や関西空港、PLの塔などが見えます。ついでにいうと大阪刑務所も見えたりします。
晴れると明石海峡大橋とか淡路島も見ることができます。
東大阪市役所
東大阪市役所も無料で大阪の東側が一望できます。
近鉄の荒本の駅から10分くらい歩きますが、荒本のジャンクションのあたりがよく見え、夜景はきれいだという話です。
近鉄奈良線(瓢箪山〜石切付近)
奈良に行く機会があれば見てほしいのが、近鉄から見えるこちらの景色。
大阪の東の端から大阪平野が一望でき、夜景もなかなかのものです。電車から下りなくても見れるので、生駒とか奈良に用事がある人は、是非チェックしてください。
中崎町あたりのカフェもいい。
大阪梅田から東に1駅、中崎町あたりにはおしゃれな隠れ家的カフェが集中しています。毎回道に迷っうほどに入り組んでいます。梅田のカフェはどこも混んでいるので、おしゃれなカフェを求める方は是非中崎町のあたりへ。
なんか変な建物の中に、こんなのを出すカフェなどが無数にあります…
いつもどこにいったか覚えていないので、カフェのおすすめはありません。
ピッツェリア・アッソ・ダ・ヤマグチ中崎町店
カフェはわからないので、他におすすめをするとしたらこちらのお店のピザです。
元々西天満にあったお店で、ここのお店のチチニエッリポモドーロがおいしいです。
結構ならびます。予約できるので、席の予約をおすすめします。
大阪の郊外
大阪の中心部は、以上のとおり何もありません。では、郊外なら何かあるのでしょうか。
箕面大滝
阪急電車で30分ほどの箕面駅から歩いて30分ほどの箕面大滝。
このあたりは紅葉の名所で、なんと本物のもみじを使った「もみじの天ぷら」まで売っています。近くには景色のいい箕面温泉スパーガーデンなどもあり、一息つけます。手軽に自然を感じられるスポットではありますが、あえて大阪に来て自然を感じる必要はないような気もします。
万博記念公園
有名な太陽の塔がある万博記念公園は、御堂筋線で千里中央駅からモノレールで行くのがオーソドックス。ただ、この公園は民族学博物館がある程度で、特に何もありません。子連れの場合は、万博記念公園や周辺の施設で遊ぶのも全然いいと思いますが、あえて大阪に来てやるべきことか・・・?と疑問に思ったりもします。
せっかく太陽の塔に行くなら、中に入ってみてください。結構面白いです。これは見る価値あり。
ネタバレとなりますが、上の記事に色々書いています。
ハーベストの丘
堺にある牧場的な場所です。ここでは、ここで作られたビールやソーセージなどを楽しめます。あえて大阪に来て来るべき場所かというと若干の疑問。
そういえば、動物とのふれあいという意味で見れば、動物園前駅から10分くらいの場所にある天王寺動物園とか、南港にある海遊館の方が観光的な意味ではずっといいですね。
鉄道で行くべきところ
大阪で乗るべき列車は特にありません。
珍しさでいうと、南海高野線の汐見橋〜岸里玉出間や、阪堺電車はめちゃくちゃローカルな感じで、時間があれば乗ってみてはどうでしょうか。
乗るべき観光列車
大阪内で完結する観光列車は、僕が思いつく限りありませんが、大阪発・大阪に戻ってくる前提で乗って欲しい電車があるとすれば、近鉄南大阪線の「青の交響曲」。この列車は結構チケットが取りやすい上に、リーズナブルかつなかなかおしゃれです。行先は奈良県の吉野なので、大阪と吉野/天川/明日香などをセットに旅行する場合は、使ってみてほしいです。
この記事も見て!
近鉄の青の交響曲はこちらにまとめています。
天川村については、こちらにまとめています。関西の秘境だと考えています。
明日香村については、こちらにまとめています。関西の定番遠足スポットです。
阪神のミックスジュース
鉄道ではありませんが、阪神電車梅田駅には、有名なミックスジュース屋さんがあります。普通のミックスジュースですが、安くてそこそこおいしいので体験してみてください。最近、新大阪駅の改札外にもできていますし、南海難波駅にもできたようです。阪神梅田駅近くのスナックパークには、有名なイカ焼きもあります。あれはそこそこおいしいです。
お土産
お土産の定番は551のシュウマイや豚まん。
いつも堺東や難波などで買っていたので、並んでまで買うイメージはありませんが、551はおいしいと思います。新大阪駅付近の551の並び具合をまとめてみたので、お土産購入の際に参考にして下さい。
あとは、りくろーおじさんのチーズケーキなども有名ですが、僕は好きなので、御座候とか、喜八州のあんこ系のお菓子を買っていきますね。
まとめ
少しでも旅の参考になると嬉しいです。
宿のエリアは、新大阪がおすすめです。
ロッカー代わりに使えますし、安くて、USJや中心部へのアクセス〇です。
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