WESTEXPRESS銀河紀南コースファーストシート乗車記

銀河ファーストシート乗車記
2020年にデビューした観光列車『ウエストエクスプレス銀河』。

車内でイベントを楽しんだり、途中駅で下車して周辺を歩いたり、観光地に行ったり、駅前で地元の味覚を購入したり、そういった列車です。

初めて乗ってきたので、レポートしますね。
意外と安いことに驚きでした。

僕が乗って来た紀南コース(昼)であれば、日帰りでも乗れますよ!


この記事を書いた人:曖昧


 sakana



出張や日常のはざまにおでかけしています!
30代の関西人です!!









銀河ファーストシートの予約時期と困ったこと

窓口に行かなくても、e5489で予約できます。

銀河の車両
列車には大きく分けて、夜便と昼便があります。
座席には、ファーストシート、リクライニングシート、クシェット、ファミリーキャビン、プレミアルームの5種類があります。



予約難易度

平日のお昼の便は幾分か予約しやすく、7月17日(水)の銀河号ファーストシート(白浜〜新大阪)を6月25日に予約しました。

他方、金曜日の夜便は、いわゆる「10時打ち」が必要でしょう。

7月28日(日)の銀河号のクシェット(太地〜新大阪)は6月28日の11時42分に予約したので、新宮から京都に向かう昼便はそこまで気合を入れた予約は必要なさそうです


予約時に困ること

予約時に困ったのは、『予約変更ができないこと』


銀河から他の特急に変更できるのですが、銀河から銀河に変更することはシステムの都合上できないような気がしています。少なくとも、僕にはわかりませんでした。

※2024年7月現在は紀勢本線を走っていますが、時期によっては、出雲市や下関などのコースを走ることもあります。その時々によって、人気やダイヤは異なるので、あくまで一つの参考としてください。



白浜から乗るメリット

銀河に白浜駅から乗る
白浜駅で銀河の到着を待ちます。白浜出発は午後4時過ぎで、朝に白浜について少しだけ遊んでから乗るもよし、前日から遊んで白浜に泊まった後乗るもよし。

銀河を最大に楽しむなら、新宮から乗るべきでしょうが、白浜から新大阪でも4時間あります。家族受けがいいのは白浜ですし、時間帯もいいので、白浜からの乗車は選択肢にいれてよいと思います。

朝から白浜に移動し、白浜で少し夏を感じたあと乗りました。白浜は何度来たかわからないので、この記事では触れません。



黒潮しららが可愛い
変にテンション上がるおじさんの図。かわいいは正義です。


銀河の車内探検

銀河が入線
白浜駅の駅員が出迎えるなか、夢にまで見た銀河がやってきます。

僕の目の前を通りすぎていく銀河。1号車は京都側先頭。白浜駅のわずかな停車時間で移動はできず、フリースペースの4号車から乗車しました。

銀河の共有スペース
フリースペース『遊星』は全ての乗客が利用できます。結構いろいろに使えそうです。大きなソファ席もあり、僕のシートが普通席ならずっとここにいたでしょう。


銀河の遊星のソファ席
ソファはこんな感じで4人以上座れる大きな机。快適です。

マルシェやってました。
銀河のマルシェ
銀河車内で特産品の販売があります。厳選されており、迷うほどのものはありません。新宮〜紀伊田辺と紀伊田辺〜和歌山で別のものが売られていました。

興味があったので、キーホルダーと日本酒+缶詰セットと、ふりかけ用の南高梅のカリカリ梅を買いました。明日からのソーメンが楽しみです。


銀河車内案内
車内には、3ヶ所のフリースペースがあります。そのあたりは別記事でご紹介します。


で、気づいたんです。

『すぐ食べれる食べ物が売ってない』

新大阪までの4時間が急に不安になりました。必要な人は白浜で買っておくか、海南で受け取れるお弁当などを予約すると良きです。



 sakana



もしやお昼ご飯はカリカリ梅か・・・?






ファーストシートってどんな席?

さて、ファーストシートに向かいます。

ファーストシート車内
カーテンがプライベート感を醸し出します。グリーン券を持っている人のみが入れる空間。


ファーストシート先頭
歩いていたら先頭まで来てしまいました。僕の席は一番手前だったようです。車内の各所に共有スペースあるのがいいですね。

この椅子、あんまり回らないのでごはん食べるには向いていません。


ファーストシート座席
ファーストシートは、伊勢志摩ライナーのツインシートのよう。この二席を一人で使います。座席は腰が出っ張っていて楽に感じました。

この座席、ベッドになるんです。

ファーストシートベッド
楽ですよ。マット柔らかいですし、サンライズのノビノビ座席とはわけが違います。
進行方向右側の車窓は山側で大したものはありません。ごろんだらんとして空を見ていると癒されます。


この記事も見て!

紀勢本線の車窓について、フリースペースにも沿線マップはありましたが、僕なりにまとめた記事がこちらの記事です。旅を検討している方は見てみてください。




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何も考えずにぼーっとしていたらいいんです。どうせ紀勢本線って毎年なんやかんや乗るので、そこまで車窓って気にしなくていいんです。



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収納スペースは座席間に。


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ベッド状にすると下にスペースができるので、すこし大きい荷物の人は下にしまうといいですね。上の荷物棚は狭めです。


銀河ファーストシートおすすめ席
1号車にトイレと洗面あります。できれば数字の若い席の方が、これらから遠くて静かでいいでしょう。



銀河の停車駅での探検


銀河ファーストシートの窓
しばらくすると車掌さんがやってきて、ノベルティをもらえました。シールは子連れで新大阪いくと時々もらえるやつですね。しばらく、のんびり空を見たり、うつぼのお菓子を食べながら過ごしていました。



紀伊田辺駅到着

銀河紀伊田辺
列車は紀伊田辺駅に到着。ここでは10分以上停車するので、駅前を探検できます。紀伊田辺駅は何回か来ているので、僕にとっては見慣れた駅の一つ。昔、熊野古道に行く時にも利用しました。こちらの駅では、駅前のお土産物やに行くのがせいぜいです。


海南駅到着

銀河海南弁当
海南駅でも15分程度の時間がありました。ここではそれなりの規模の物産店があり、また、数に限りはありますが予約していなくても当日分のハモ寿司を購入することができます。1600円とお高めですが、地のものは食べるべきでしょう。

海南駅では、駅の鉄道グッズが充実していました。
でも、セブンイレブン嫌いです。


海南駅を出発すると、宴が、始まります。
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ファーストシートで食べるのは忍びないので、先頭に移動して食べました。
10分くらいで、最後の長時間停車駅の和歌山につきますが、和歌山はよく来るので、途中下車せずにもくもくと宴を楽しんでいました。


銀河の弁当昼
海南名産の鱧の棒寿司、おいしかったですよ。

和歌山ラーメン和歌山電鐵げんまんなど、また来たいところもあるので、おそらく来月中に来ると思います。



大阪駅到着

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大阪駅まで約4時間ですが、あっという間。最後は日根野から天王寺あたりまで眠っていました。大阪駅の地下ホームに入る際、車内アナウンスは寝台急行銀河号の話に触れます。

2008年3月まで走っていた銀河は、僕が高校の卒業旅行の時に何かわからないまま友達に乗せてもらった列車。その旅が今の電車旅好きの原点になっている気がします。

そういえば、車内の共有スペースにも「彗星」「明星」というブルートレインの名前が使われ、車内チャイムの「ハイケンスのセレナーデ」。ブルートレインの血を引いた列車ということですね。



さいごに

銀河思い出帳
フリースペース「遊星」にある思い出帳に少しメモしてきました。


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この列車は、沿線をほどよく楽しみながら乗ることのできる列車。ぼーっとしているだけで途中下車しなくても、それなりに楽しめます。是非今度は、夜行で新宮まで乗ってみたいものですね!

特別な料金は必要なく、乗車券と特急料金だけ(ファーストシートの場合はグリーン券)で乗れます。すごくハードルが低くて、JR西日本には珍しくすごく楽しい列車。おすすめです。いいから一回乗ってください。おそらく、36ぷらす3よりも座席が良い分、上等な列車だと思います。