坂井市「イータク」を使ってみた。

AIオンデマンドタクシーの使い方と感想。坂井市のイータク乗車記
鉄道やバス主体で旅行していると、どうしてもローカル交通を見逃してしまいます。

「乗り合いタクシーって怖い」
「AIオンデマンドタクシーって何?」


そう思っていた時代もありました。

今回訪問した、福井県・坂井市は、現存天守閣のある丸岡城、自殺の名所東尋坊、カニの三国で有名なまち。 


そこを走る「イータク」は本当に便利なので、旅行でも是非使ってみて欲しいです。

※都合により、再投稿します。


オンデマンド交通とは

利用するのに予約が必要な公共交通で、需要に応じて運行されます。

当日ふらっと行って、手をあげても乗れるタクシーとは全く違うわけです。

オンデマンド交通は、主に路線バスや鉄道などで採算がとれないような地域で、補完的に用いられることが多いようです。

大阪の中心でもOsaka Metroがオンデマンドバスをやっていますよね。

今回紹介する「イータク」も、数年前にコミュニティバスが廃止されて導入されたものです。




イータクの使い方

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結論から書くと、えちぜん鉄道沿線⇔ハピライン沿線間を移動するときに使うと、超便利です。

坂井市のイータクは、電話、アプリ、LINEで予約できます。必ずしも喋らなくていいのがとてもよいところです。

停留所がたくさん設定されていて、行きたい停留所と乗る停留所を選ぶと、複数の便を提案してくれます。

市には4つのエリアが設定されていて、そのエリア内か隣接エリアまでしか行けません。

バスのようにルートが決まっているわけではなく、まわりの停留所に他に乗りたい人がいれば、AIが最適なルートを構築し、乗り合いになります。

他に乗る人がいる可能性を考慮した到着予定時刻が設定されています。

最大の特徴は、市外の人も使えること。これは、市内に通う高校生を想定したようですが、使わせていただきました。



イータクのよいところ

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今回、坂井市役所から大関駅まで利用しました。これで1人500円はタクシーとしては安すぎます。
運転手は、市内のタクシー事業者の人なので、白タクのような恐怖はありません。

感じたこと

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このイータクはとても便利です。オンデマンド交通に関する認識が大きく変わりました。

ただ、便利だから拡大できるかというと、また別問題のようです。

これを運営するのは行政。
交通にどこまでお金を投入するかという問題、タクシー業者を滅ぼさないかと言う問題、地域をどこまで広げるかという問題、人手不足の問題など、悩むところがありそうです。


特に、人手不足の問題が気になっています。バス、タクシーの運転手不足や高齢化は全国的に言われていることですが、福井県では、福井市内でも運転手不足で減便が続いています。給料に魅力がないと誰もやらないと思うんです。

この点、イータクはタクシーと違い、市の業務委託なので収入は安定し、事前に営業時間や走行ルートが決まっているので、生活を安定させやすいという面があるようです。

他方、働く人によっては、給料が安すぎ、お客さんが決まっているから普通のタクシーよりも自由がない、という感想もあるようです。


こんな難しい話じゃなくて、カニ食った話をどうぞ。


この記事を書いた人:曖昧

30年以上関西に住み、小さいころは南海電車を眺めて育つ。大学卒業後、何かの拍子に乗り鉄が再燃する。全線踏破は面倒なので諦めるも、電車に乗りながら酒を飲み、ぼーっとするのが趣味。時々仕事をさぼってまで現実逃避の旅にでかけることも。ブログは趣味程度。日頃は、交通事故やマンション管理を趣味とする弁護士。