JR西日本の予約サイト「e5489」って、お得ですよね。
WESTERポイントも貯まりやすいし、窓口に比べて安い切符も買えます。株主優待券も使えます。
でも、鉄道旅好きとしては、少し・・・いや、かなり使いにくいときがあります。
e5489の使いにくさの理由、購入できない切符、使い方のコツについて書いていきます。
JR西日本の人の目に留まって改善してもらえたらすごく嬉しいな、と思いこの記事を作ります。
画面は、JR西日本のe5489の画面を引用します。
この記事を書いた人:曖昧
30年以上関西に住み、小さいころは南海電車を眺めて育つ。大学卒業後、何かの拍子に乗り鉄が再燃する。全線踏破は面倒なので諦めるも、電車に乗りながら酒を飲み、ぼーっとするのが趣味。時々仕事をさぼってまで現実逃避の旅にでかけることも。ブログは趣味程度。日頃は、交通事故やマンション管理を趣味とする弁護士。
e5489が使いにくいと考える理由
e5489が使いにくい理由は、
- 列車の候補表示の画面で特急列車に乗る区間を選べない。
- 同じく、「列車変更」で他の特急列車に変更することはできるものの、普通列車を選べない
- 候補として表示された普通列車を特急列車に変更することもできない
- 特急列車の行き先が表示されない(普通列車は表示される)
- 切符の区間が少しでも重なると発券不可(例えば、大阪発大阪着は不可)
- 特急−普通−特急のように、間に普通列車を挟むと発券不可
まとめると、以上のように考えます。
結果として窓口より高くなるケースがあることが、現実的な弊害です。
e5489とうまく付き合うコツ
対策はありませんが、e5489をうまく使うカギは、
- 乗り換え指定をうまく使う
- 自分が間違っている可能性を考える
- こういうものだと諦めて他のことに有効に時間を使う
実際にあめつちを予約してみた
WESTERと株主優待券が余っているので、話題の観光列車「はなあかり」と「あめつち」に乗ることを決意しました。
旅程
今回の旅で、僕は、
・大阪→城崎温泉(かにカニはまかぜグリーン(はなあかり))
・城崎温泉→鳥取(あめつち)
・鳥取→新大阪(スーパーはくと)
という旅程を組みました。
JR西の株を持っているので、株主優待券を使います。
同一駅を発着駅とする切符は買えない
普通に買う場合、一番安い乗車券は、多分、
・新大阪〜尼崎(福知山線・鳥取・智頭急行・姫路経由)
・尼崎〜新大阪
の2枚分割となります。
e5489の場合は、同一駅を発着駅とする切符は購入できません。
そこは譲歩しましょう。ややこしい切符を購入する僕が悪い。
じゃあ、同一駅ではなく大阪〜尼崎(鳥取経由)で購入したらどうでしょうか(「到着」にチェックが入った画像ですが、検索は「出発」にチェックを入れています)。はまかぜに乗る場合の運賃計算は、福知山線経由になるはずですから、一応、料金上の経路は被らないはずです。
私が悪うございました。
変な買い方をしようとするのが悪い。
さっき書いた経路の考え方が間違っているのかもしれません。譲歩しましょう。
和田山発鳥取経由新大阪にしてみます。はまかぜが実際通るし、文句ないでしょう。
やっとまともな選択肢が出ました。
きのさき以外は、求めている切符です。
特急列車から普通列車に変更ができない
きのさきには乗らないので、列車変更をします。
僕が乗車する「かにカニはまかぜ」も出ましたが、はまかぜには大阪から乗るので既に別途特急券を購入予定なんですよ。だから、普通列車を選びたいのですが、選べないみたいですね。
変な買い方をする僕が悪いのでしょう。譲歩します。
和田山ではなく、城崎温泉から新大阪の切符にします。
こうすれば、特急/観光列車のみ乗車する区間になります。
鳥取駅を乗り換え駅に検索しているのですが、「あめつち」が出ません。
一番近いのは、上のルート。
普通列車を特急などに変更できればいいのですが、そんな操作ができません。
そんなときのコツは・・・
時間をずらして、10時台の特急はまかぜ1号を表示させます。
そして、はまかぜ1号の下にある「この列車を変更」ボタンを押すと・・・
あめつちが出てきました!
これで、希望に近い列車が取れそうです。疲れます。
とにかく、同一区間を走る違う時間帯の特急を表示させて、そこから「列車を変更」すると表示されることがあります。
ただ、この画面を見て「この特急どこ行きやねん」って思いませんか。
特急列車も行き先は表示していただきたいです。
誤乗車防止にもつながるはずです。
窓口よりも高くなる可能性
e5489で購入する場合と、窓口で購入する場合を比較します。
窓口:
乗車券:8800円(新大阪〜尼崎)+230円(尼崎〜新大阪)
特急券:はまかぜ6000円、あめつち1000円、スーパーはくと3960円
→このうち、乗車券1枚のJR部分とあめつち、はまかぜに株主優待の割引がかかり、
(7489円+6000円+1000円)/2=7240円割引。
合計:1万2750円
※妥協すれば、三ノ宮までのスーパーはくとは(新大阪〜尼崎)の乗車券の区間に含まれる特急券なので、割引対象にできる気がしますが、ちょっとよくわからんので割愛。
e5489:
乗車券:3410円(新大阪〜城崎温泉)+5390円(城崎温泉〜新大阪)
特急券:はまかぜ6000円、あめつち1000円、スーパーはくと3960円
→このうち、乗車券1枚のJR部分とあめつち、はくとに株主優待の割引がかかり、4515円の割引
合計:1万5245円
その後少し頑張って、この切符を見つけました。
旅程を妥協しつつ、e5489で頑張ると、新大阪〜城崎温泉〜鳥取〜英賀保(姫路の一つ手前)、英賀保〜新大阪の別途分割購入で1万2100円まで下げれました。
新大阪〜鳥取のスーパーはくとを上郡で分割して購入することで、スーパーはくとの値段が3960円から5310円(割引前)になります。あまりにも無駄なので、スーパーはくとは上郡で諦め、姫路から新快速に乗るか、WESTERポイントを使って新幹線にでも乗ることを検討します。
おそらく、これがe5489で買える限界です。
窓口とそう変わりないでしょう。
窓口より高くなる事態は回避しました。
しかし、この時間が無駄。なんとかなりませんか、JR西日本さん。
ちなみに、浜坂であめつちに乗り継ぐルートはついに出ませんでした。
短い区間だからだめなのかと思いきや、浜坂〜鳥取で検索すると売ってくれます。
これも、普通列車から特急列車に「この列車を変更」できないことの弊害。
よくわからないです。
特急列車の乗車区間を変更できない
あと、こういうのも困りますね。
上のような大阪止まりのスーパーはくとから、京都止まりのスーパーはくとに変更しても、「鳥取〜新大阪」をスーパーはくとに乗る経路は表示されません。
同一列車の乗車区間を変更できるようにしていただきたいですね。
間に普通列車を挟むと購入できない
一番困ることがこれです。
e5489では、間に普通列車を挟む場合は、購入できないんです。
普通列車の部分を特急列車に変更する操作すらできません。
今回のように、株主優待券で購入しようとしているときにはすごく困ります。
言いたいこと
今回の操作の中には、僕が間違っているものもあるかもしれません、むしろ、あると思います。でも、僕もそれなりに鉄道旅をしてきた人間。
熟知はしていませんが、それなりに切符のルールも知っているはずです。
そんな僕さえも、JR西日本で完結する一つの旅行をするためにここまでの操作・工夫が必要だということは、e5489の使いにくさの表れだと思います。
少しでも困ったら、みどりの窓口に行くのが速いです。
そのような状態なので、みどりの窓口を撤去して不便を感じないためには相当な時間を要するでしょう。改善をしないまま窓口をなくしていくような怠慢はないはずなので、今後、使いやすくなることを期待しています。
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