購入前に確認！「北陸新幹線フリーパス」の基本情報と比較

まずは、この「WESTERポイント北陸新幹線フリーパス」の基本的な情報を紹介します。

フリーパスの区間と利用可能列車を再確認（乗り放題区間）

このフリーパスは、大人1名あたり、３０００ WESTERポイントで交換でき、北陸新幹線の敦賀から糸魚川間の普通車自由席が連続する3日間乗り放題になります。

指定席も６回乗れるから、混みがちな富山以西の西行き新幹線や全車指定席の「かがやき」にも対応しています。

WESTERポイントが少ない人も、１１０ポイント＋１００００円で購入できます。

敦賀〜金沢がだいたい５０００円なので、ここの往復＋αの旅程であれば元が取れる計算です。


２０２５年１０月１日から１２月２５日までの限定で発売されており、次にいつ発売されるかわかりません。北陸には今、行くべきなんです。

WESTERポイント利用は「フリーパス」VS「超特典きっぷ」どちらが有利か？

「WESTERポイント北陸新幹線フリーパス」を検討する際、同じくポイントで購入できるWESTERポイント超特典きっぷ」と一応比較してみてください。

北陸新幹線フリーパス超特典きっぷは、乗車券／特急券を６５％割引のＷＥＳＴＥＲポイントで購入できるもの。何回も乗ることはできませんが、大阪〜敦賀間のサンダーバードにも使える点がメリット！

通常期で見ると、往復は
大阪〜福井：５０８０ポイント
大阪〜金沢：６５６０ポイント
大阪〜糸魚川：９１２０ポイント

これに対してフリーパスを利用すると大阪〜敦賀が別料金なので、
（２３１０円＋１０９０円（下記参照））×２＋３０００ポイント
→６８００円＋３０００ポイント

どれだけ現金を使うことを良しとするかによって結論は変わってきますが、WESTERポイント１ポイントに２円程度の価値があると考えると、大阪の方は、金沢を超えたあたりから超特典きっぷよりもフリーパスの方が得になります。

未就学の子連れの場合には、自由席を選択できるフリーパスの方が良いことも多いでしょう。

一部ポイントのフリーパスも、通常運賃と比べると、金沢を超えたあたりからお得になってくるでしょうか。

子供料金とポイント利用のメリット

このフリーパスは、１５００ポイントで子供１人が利用できます。

未就学児は指定席を占有しない限りは料金がかからないので、未就学の子連れの場合にはわざわざ子供のフリーパスを購入することなく、自由席に乗車すればよいでしょう。

フリーパス利用で元を取るための乗り方（乗り放題の極意）

このフリーパスで得をするための乗り方を提案します。

基本的に、この切符は沢山のらなくても元を取れる切符。強迫観念にかられて、乗り鉄中心の変態旅行にする必要がない点はこの切符のとてもよいところです。

【実践テクニック】指定席利用回数（6回）は温存必要？

乗り放題のフリーパスですが、指定席利用回数は6回までと限られています。

まず確認したいのが、３日で６回も新幹線に乗るか？ということです。

僕はこの北陸新幹線フリーパスは、十分な回数指定席に乗れるので、指定席をあえて温存するまでの必要性はないと考えています。

「かがやき」に乗る時に使いたいほか、経験に基づいていうならば、金沢より東を走る「はくたか」は混んでいる印象があります。

指定席指定の落とし穴

指定席の指定は、切符の受取前はe5489で出来ますが、切符受取後は窓口か券売機で指定することになります。

前回利用時、いざ利用しようとしたときに券売機がすごく混んでいたり、時間がなかったりで指定席利用を諦めた経緯があります。但し、切符受け取り後の取消はできない点が注意です。

乗ることが決まっている長区間の列車は、事前に指定しておきたいですね。

おすすめの座席、車内設備など

僕はどっちでもいいかな、と思います。

海側は糸魚川付近で遠くに海が見え、山側は立山連峰などが見えます。

僕は糸魚川にヒスイ拾いに行くために北陸新幹線に乗ることが多く、どちらかといえば、海の荒れ具合が糸魚川到着前に見える海側を選択することが多いです。


念のため、座席について解説しますが、

指定席と自由席とでは、何も構造は変わりません。
車両も全部一緒で、JR西日本と東日本の会社が違う程度です。

全席にコンセントがあり、ＷｉＦｉも比較的つながりやすいので、僕は東海道新幹線や山陽新幹線よりは好きです。

フリーパスでは、グランクラス（→グランクラスの情報）やグリーン車（→グリーン車の情報）には乗れません。

北陸新幹線フリーパスで行くべきおすすめの行き先と深掘り情報

北陸新幹線フリーパス区間である敦賀〜糸魚川間は、日本海沿岸なだけあって海鮮がおいしい！かと思いきや海鮮以外もおいしい！

僕は主には「食」に着目しておすすめの行き先と情報をご紹介します。

富山エリア：富山湾のきときとした海鮮を堪能

富山駅周辺は、北陸新幹線フリーパスを使う場合には外せないスポットといえるでしょう。富山湾の新鮮な海鮮はもちろん、地元の隠れた名物も楽しむことで、旅がきっとよくなります。

すし玉：

富山駅にもあるお寿司のお店。
それなりの価格もしますが、質の割にはリーズナブルに楽しめます。

白えび亭：

富山と言えば白えび。
富山湾の宝石である白えびを楽しめるお店が、これも富山駅にあります。
連休に行ったときは超ならんだので注意してください。

糸庄：もつ煮込みうどんのお店

地元で人気のもつ煮込みうどんのお店。
大混雑していましたが、うどんなので回転は早め。
満腹状態で食べたにもかかわらずおいしかったので、僕がこれまでに食べた食べ物の中でも相当上位に来る絶品Ｂ級グルメ。富山に行くなら絶対に行ってみて。

黒部宇奈月温泉エリア：トロッコよりも温泉を楽しめ

黒部宇奈月温泉駅から、今いろいろと物議をかもしている富山地方鉄道に乗ると、おなじみの観光鉄道「黒部峡谷鉄道」に乗れます。

この鉄道は、乗車時の絶景ばかりが取り上げられますが、終点欅平から歩いて行ける「祖母谷温泉」は、僕がこれまでに行った温泉の中で、少なくとも両手の指には入るレベルで気持ちよかった温泉。


このようなスリルのある場所を、ヘルメットをかぶって進んでいきました。
ここは、一度行っておきたいおすすめ観光地です！

欅平駅から専用鉄道を使って黒部第四ダム方面に行く観光ツアーも行ってみたいものです。

高岡エリア：富山湾の幸を楽しむなら！

高岡は、金沢と富山の間のエリア。
パスドラでご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なかなか行くことがない場所ですが、ぶりで有名な『氷見』は新高岡駅から在来線に乗り換えれば行くことができます。


氷見といえば氷見うどんも有名！

このエリアで僕が超感動したのはぶりでも氷見うどんでもなく、「一夜干し」のおいしさ。氷見駅前にある「居酒屋まる甚」というところで、僕が過去イチおいしく感じたカマスの一夜干しと出会いました。

本当においしい海鮮を求める人は、氷見への訪問をおすすめします。

氷見に行く際には、観光列車の「べるもんた」を使ってみるのもよいです。

　

冬はめっちゃ寒いので注意

糸魚川エリア：東の端で「発見」を楽しむ旅

乗り放題区間の東端である糸魚川は、新潟県の端っこで、「ヒスイ拾い」という独特の体験の出来る場所。

• 海岸でのヒスイ拾い：糸魚川の海岸に落ちているヒスイを探すのは、はまります。（→ヒスイ拾いを楽しみたい方は、ヒスイ拾いの初心者向け記事を見てね。）

•  豪華観光列車に乗れる：糸魚川から少し足をのばすことになりますが、豪華観光列車の「雪月花」にも乗ることができます。（→雪月花の乗車記はこちらへ）

• 宿泊は是非、笹倉温泉に行ってみて。日本秘湯の会の会員宿で、糸魚川から無料送迎つきで、北陸の他の場所では味わえない特別な温泉に入ることができます。（→笹倉温泉の旅行記）

金沢エリア：加賀百万石のコンパクトな町

北陸フリーパスと聞いて、多くの方は金沢をイメージするのではないでしょうか。
僕はそうでもないのでこの順番になりましたが・・・

金沢の町は、バスと徒歩で十分に回れることがポイント。金沢城も兼六園も茶屋街も駅から徒歩やバスで容易にアクセス可能です。

２１世紀美術館：現代アートって興味ありますか？

金沢といえば２１世紀美術館。
スイミング・プールなどが有名ですよね。

現代アートが全然よくわからないと、ここにいっても「はぁ？」で終わります。


石川県立図書館：

建物に興味のある人は、ここは一度見る価値があります。
本を読むだけでなくて、本に興味を持たせたり、図書館に来たくなるような空間になっています。

近江町市場：

有名ですね。歩いているだけで楽しい、活気のある市場です。
ここは、よく見るととても複雑な建物になっているので、そういうところにも注目ですね。

金沢カレー：

金沢のB級グルメといえば金沢カレー。
キャベツとソースのかかったカツがトッピングされたカレーです。
発祥は、「カレーのチャンピオン」。近江町市場の店舗に行きました。

もりもり寿司金沢駅前店：

テイクアウトに僕が重宝しているお店。
金沢駅前、金沢フォーラスの６階にあります。

ここでテイクアウトして、帰りの列車の中で食べるのは至高の時間ですよ。


金沢駅ナカでは、沢山飲み食いできるお店があります。

福井エリア：蟹と蕎麦の町

最後に、新幹線が新たに開通した福井です。もし、ここを目的地とするならば、今回の北陸新幹線フリーパスは使うべきではないかもしれません。


大阪から行く場合には、敦賀から「ハピラインふくい」の利用を個人的に推奨しています。上の記事が作成された時よりも、敦賀駅の接続は良くなり、快速も増えて所要時間が減っています。

恐竜博物館：

福井駅からなんやかんや距離がある勝山市にあります。スキージャム勝山で有名なあの勝山。福井に行く方の多くは恐竜博物館に行くイメージがあります。

永平寺：

永平寺も、勝山に行く途中にあります。鉄道利用だとなかなかアクセスが悪いため、福井駅から直通のバスに乗るか、レンタカーを借りていくことになるのでしょう。

門前にある「りうぜん」というお店のお蕎麦がものすごくおいしかったです。

全般、おろしそばがうまいですね。

越前大仏：

同じ勝山市に、巨大な大仏があります。
ここは観光向けに作られたかなり新しいお寺。

全てのスケールにとても驚き、wikiを見てさらに驚きました。

近くにある平泉寺に行くついでに寄るには少し面白いスポットです。


宿泊は芦原温泉へ：

芦原温泉には、上質な旅館が多くあります。
リッチに過ごしたい方は芦原温泉へ。温泉自体はそこそこです。

三国港のカニ：

日本海と言えばカニ。越前ガニは、１１月の頭頃に解禁されます。
カニ臭さが全くない、蟹嫌いでも食べれる蟹はいかがでしょうか。

ランチ５万しました。

敦賀エリア：最後に居酒屋に寄りませんか

北陸新幹線の当面の終点、敦賀には、夏だけ楽しめる「北陸のハワイ」こと水島があります。


今回の切符はとりあえず秋〜冬なのでこの情報は使えませんね。

ですが、水島に僕が訪問したときに、敦賀の居酒屋のおいしさにびっくりしました。

まるさん屋：

駅前にある、ランチからやっている有名なお店。
なかなかのレベルで盛ってきます。

創作居酒屋てんてん：

水島の帰りに立ち寄った、僕の中では名店。
何でもおいしかったです。

おろしそばもうまい：

敦賀駅って基本的に何もないんですが、在来線側から改札を出たところに「あまの」という蕎麦屋があります。居酒屋に行く時間がなくても、改札を出る権利さえあればここで食べれます。おろしそばはおいしいです。


どうせ一度下りないといけないので、サンダーバードの待ち時間に敦賀の居酒屋とかに行きませんか。

WESTER/e5489での買い方・使い方を解説

「WESTERポイント北陸新幹線フリーパス」は、JR西日本のネット予約サービス「e5489」から、WESTERポイントを利用して交換・購入できます。

【全部ポイントはこちら】


【一部ポイントはこちら】

最後に：

「WESTERポイント北陸新幹線フリーパス」は、3日間で広範囲をコスパよく旅したい人のとてもよい選択肢といえます。

結論：フリーパスが裏切らない４つの理由

• 費用対効果が高い。WESTERポイントの利用方法としてとてもポイント効率が良い
• 関西圏の人であれば、往復＋α乗ればペイできるので、列車に乗ることにこだわらずに自分のペースで旅程を組める。
• ６回分の指定席利用権がついており、十分。
• 期間内なら乗り降り自由なため、急な予定変更や途中下車も追加費用を気にせず楽しめる。

旅の準備は「ポイントを貯めること」から

このフリーパスは、WESTERポイント限定で交換できる商品です。

WESTERポイントを効率的にためるには、JR西日本グループが発行するJ-WESTカードの活用をご検討ください。実質無料で発行できるベーシックの方で十分だと思います。

実際に体験してみた

実はこの切符は、２０２５年の春ころにも出ていました。


その時に僕が使用した感想を、別記事にまとめていますので、体験談としてはそちらを参考にしてもらえればと思います。（→北陸新幹線フリーパスを使ってみた旅行記）