究極のローカル線・紀州鉄道、幻の終着駅へ向かう。

御坊市内をとことこ走るローカル線、『紀州鉄道』に数年ぶりに乗ってきました。
前回訪問できなかった、とある場所にも行ってきましたよ。
紀州鉄道とは?

紀州鉄道は、御坊駅から西御坊駅までの間の2.7kmを結ぶローカル線です。1両の列車が、この短い区間を片道8分で行ったり来たりしています。
紀州鉄道の運営会社の本業が不動産会社で、リゾート会員権なども扱っていることは有名な話ですよね。
JR紀勢本線の御坊駅0番線から乗れ、車内で精算する方式です。
紀州鉄道は『一番短い路線』

厳密には違うらしいのですが、紀州鉄道は、独立した路線としては日本でもっとも短い路線だそうです。実は2回目の訪問ですが、とりあえず西御坊駅まで乗ってみました。

車両にデザインされた「宮子姫」。
調べると、聖武天皇のお母さまらしく、御坊にゆかりがあるそうです。
紀州鉄道で西御坊へ

紀州鉄道の車両は、よくあるローカル線、という感じですね。

電化されていないので、線路だけのシンプルな景色です。
他の路線よりも、踏切の遮断機が下りるのが遅いように思いました。また、遮断機のない踏切もかなり多くありました。

廃線跡か?と見紛うくらい、線路に草の生えた箇所がありました。
そんな場所も、1両の列車はことことと進んでいきます。

途中の紀伊御坊駅には、紀州鉄道の事務所があり、グッズが販売されていたり、使われていない車両が置かれたりしています。紀州鉄道を観光する際には外せないスポットですが、前回訪問したため、今回は訪問しませんでした。
西御坊駅到着

御坊駅を出てわずか8分。西御坊駅に到着です。

この間六角精児さんも言っていましたが、西御坊駅の天井はとても低いです。もし、身長が180くらいなら歩くのも大変だと思います。

なんでしょう、紀州鉄道の先端部は、雑に封鎖されています。

むしろいい感じですね。
こういう閉じられ方をしているのは、元々西御坊駅より先に「日高川」という駅があったことが理由だと思います。

線路が続いていた痕跡があります。後で見に行ってみます。

西御坊駅に停車している列車の様子。

廃墟、ではなく、西御坊駅の裏口です。

全体的にスケールの小さい駅です。

これだけ見ても、屋根が低いのがわかりますね。

西御坊駅の正面の入口から出たところです。
哀愁を感じませんか。
紀州鉄道の廃線跡・日高川駅まで歩いてみる。

さて、西御坊駅ではやることがありませんが、折り返しの列車は30分先なので、廃線跡を巡ってみることにしました。分かりませんが、きっと現役当時の形を残しているのではないでしょうか。

ここで西御坊駅を振り返るとこんな感じです。

踏切は撤去されています。さすがに。

全線がきれいに残っているのかと思っていましたが、そうでもないようですね。

逆側です。

西御坊方面。原っぱになっています。

もう線路はないのかな?と思いましたが、かろうじて残っていました。

日高川まであと少し・・・だといいですね。

踏切が残っていました。

ここが紀州鉄道のかつての終点・日高川駅の跡だと思われます。
平成元年に廃止されたそうです。

昔は3線あったのでしょうか?3つの線路が通っていた跡がありました。
ウィキで調べると、1線のホームに2線の側線と書いてあるので、合っていますね。
今回、紀州鉄道の廃線跡たどりをしましたが、なかなか線路と並行にたどれる道がなく、線路をたどるのは大変でした。それでも、日高川駅まで往復20分で廃線たどりができました。もし、目的なく紀州鉄道に乗った方は、折り返しの便に乗るまでの時間に廃線跡探訪をしてはどうでしょうか。

日高川駅への探訪を終えて、西御坊駅に戻ります。
やっぱりこの駅、めっちゃ哀愁ありません?
西御坊駅から御坊駅まで歩く。

今回の目的地は、御坊にあるスーパー銭湯。
・・・だったのですが、5時過ぎのくろしおに乗る必要があり、時間は30分程しかなかったので、寄るのはやめました。

西御坊駅から御坊駅まで歩いて40分かかりました。
歩く距離じゃないですね。
お土産屋で梅干しを買いました。

無事に、5時過ぎのくろしおに乗れました。
まとめ
今回は、紀州鉄道に乗り、廃線跡をたどってみました。このローカル線、廃線跡も綺麗に残った状態であるのが面白いですね。
暇な方は、西御坊駅でぼーっとせずに、行ってみることをおすすめします。
西御坊駅から御坊まで歩くことは可能ですが、かなり遠くて、後悔しました。
紀勢本線の旅の際、立ち寄ってみてはいかがですか!?
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