【夏の旅行は南紀へ】特急くろしおの乗車記
主に新大阪から新宮駅を走る紀勢本線特急のくろしお。
大阪の人が白浜に行くときに乗るこの特急の見所と素直な感想を紹介します。
この記事は、2022年7月に僕が決行した、
「紀伊半島一人旅」シリーズの各論第一弾となります。


特急くろしおのおすすめ車両について
圧倒的おすすめ283系「オーシャンアロー」

僕が圧倒的におすすめするのは、
「オーシャンアロー」で使われていた283系です。
どこか、イルカのような感じがします。
近鉄の伊勢志摩ライナーとちょっと顔が似ていますよね。
▽伊勢志摩ライナー(夏の旅行には伊勢もおすすめ)▽

電車の顔は前後で異なります。
僕がこの車両に乗ったのはかなり前のことになります。
この写真は、2018年の夏に白浜に行った時の写真です。
※ブログには残していません。

横には「OCEAN ARROW」と書いています。
特急オーシャンアローとして運用されていたこともありましたが、
今は「くろしお」として運行されています。

この車両の特徴は、サロンがあることです。
乗客であれば誰でも利用可能です。
3号、13号、17号、33号
6号、16号、20号、32号
が、この車両だそうです。
予約時に確かめたい方は、グリーン車の配置を見てみてください。
1両全部がグリーン車であれば、オーシャンアローです。
パンダくろしお

通常のくろしおとは異なり、アドベンチャーワールドのパンダをイメージした車両です。
顔がかわいいですよね。若干。

横はパンダが描かれています。
若干新大阪駅の待合室に色が似ているので、確認してみてください。
確実に乗りたい方は、1号、25号、4号、26号がパンダくろしお固定です。

パンダくろしおの内部は、座席カバーがパンダです。
正直そのくらいですね。
コンセントは各席にはありませんし、
僕が乗った車両にはWi-Fiもありませんでした。
一般的なくろしおの車両

ちなみに、こちらが一般的なくろしおの車両287系です。

ザ・普通といった感じです。
僕は今回、白浜駅から紀伊勝浦駅までこの車両でした。

端の席だけコンセントがあります。
西日本の汎用特急って感じですね。
他にも「しらさぎ」に使われていた車両もありますが、
そちらにはまだくろしおとして出会うことはできていません。
基本的に、大きな違いはないと思われます。
【JRのサイトがなんやかんや詳しいです。】
特急くろしおのおすすめ座席
海側のC・D席からの車窓です。
山側のA・B席の車窓です。
景色を楽しみたい方は、おすすめは海側のD席となります。
でも、特に夏の帰りのD席は西日が暑いのです。
帰りにオーシャンアロー編成に乗る方は、
AB席にして、景色を見たいときだけサロンに移ると○です。
コンセントは全席にはないので、コンセント希望の方は、
一番前から一番後ろをおすすめします。
新大阪から新宮への車窓の見所を解説
くろしおで退屈しないために、いくつかしょうもない見どころを紹介します。
淀川を渡る

新大阪駅を出ると、くろしおはすぐに淀川を渡ります。
D席側からは大阪の大動脈、御堂筋線が走っているのが見えるかもしれません。
A席側からは阪急千里線が見えるかもしれません。
梅田貨物線でスカイビルを真横から見る

淀川を渡ると、くろしおはすぐに東海道本線から分かれて貨物線に入ります。
10年程前まではこのあたりは梅田の貨物駅があったのですが、
今は再開発により、跡形もありません。
いわゆる北梅田駅ができれば、このあたりは地下化されますので、
地上を走る車窓が見れるのも今のうちです。

特に、スカイビルの真横を通る様子は、今しか見れません。
このスカイビルは、外国人観光客に人気だそうです。
梅田近くの道路を渡る踏切も、もうすぐなくなるので注目です。

東海道本線の線路をくぐります。
くろしお1号からは、大阪駅から出てきたサンダーバード用の車両が見えました。
時間的にサンダーバードではないので、回送車両でしょう。
写真を撮っていませんが、
大正駅付近では、A席側に京セラドーム大阪が見えます。
天王寺駅の廃線跡

天王寺駅に着く直前、
D席側からは、線路の横に謎の空間があるのが見えると思います。
ここは、南海天王寺線が昔走っていた場所です。

僕が中学生や高校生だったころには、まだ線路は普通にしかれていたのですが、
いつの間にかとりはらわれたようです。
この奥に写るトンネルが、南海天王寺駅の跡です。
今はどうなっているのでしょうか、一度入ってみたいものです。
天王寺駅に南海そばがあることが、南海が走っていた名残です。

D席側からは、線路の横に謎の空間があるのが見えると思います。
ここは、南海天王寺線が昔走っていた場所です。

僕が中学生や高校生だったころには、まだ線路は普通にしかれていたのですが、
いつの間にかとりはらわれたようです。
この奥に写るトンネルが、南海天王寺駅の跡です。
今はどうなっているのでしょうか、一度入ってみたいものです。
天王寺駅に南海そばがあることが、南海が走っていた名残です。
山の中を走る

阪和線の大阪と和歌山の県境付近です。
日根野を過ぎた辺りから、なかなかの山の中を走り、
遠くにきたなぁという感じがでます。
このあたりはよく電車がとまる印象があります。
必見!和歌山駅の猫の列車

和歌山駅。
進行方向左先頭側に「和歌山電鐵」の可愛い猫の列車が止まっていることがあります。
くろしお1号では時間があわず、何も止まっていませんでした。
【猫の列車についてはこちらです】
【猫の列車についてはこちらです】
なんかすごい工場

工場の真横を通るポイントがあります。
トンネルを越えてすぐなので、よくわかると思います。
工場が好きなわけではありませんが、なんかすごいです。
エネオスの工場で、初島駅付近です。
くろしお1号での通過時間は、9時6分です。
海南を過ぎたあとの通過駅、広川ビーチです。
海に面しているのかと思いきやそうでもない、
全くもってどこにビーチがあるのかわからないビーチ駅です。
【この辺りへの旅日記です。】
御坊駅では、御坊市の中だけを走る「紀州鉄道」が見れます。
この鉄道、日本で一番短い私鉄として知られています。
本業は不動産会社で、社名に鉄道と入れることで不動産業者としての信用性を上げることが目的と聞いたことがあります。
ただ、もしそうした目的であったとしても、
こうした鉄道をきちんと使える形で維持する会社は、
変に形だけ「SDGs」とか言っている会社よりずっと公益性があると思います。
D席側から、レールバスが止まっている様子が見えるかもしれません。
変に形だけ「SDGs」とか言っている会社よりずっと公益性があると思います。
D席側から、レールバスが止まっている様子が見えるかもしれません。
海!

切目駅を過ぎたあたりから、本格的に海が見えてきます。
くろしお1号で言えば、9時47分ころに海が見えます。
白浜駅到着25分前ころになれば、進行方向右側に海を期待してください。

徐行運転していました。
この写真は白浜到着20分前です。

元も子もないけれど、白浜駅到着20分前までは寝ていてもいいかも。
串本の奇岩、橋杭岩

串本駅を過ぎて1,2分で右側に橋杭岩と呼ばれる、海に並ぶ岩が見れます。
白浜駅から新宮駅までの間は、このくらいしか見るものがないように思いました。
なお、僕は白浜駅で一旦おり、海水浴を楽しみましたので、
白浜までの写真とそれ以後の写真は、撮影時間が異なります。

多分古座川です。
古座駅を出てから1分ほどです。

串本を過ぎてから、かなり海沿いを走るのが圧巻です。
できるだけ外が良く見える席を狙うのがよいです。
天気があれている日なんかは変な意味で圧巻だと思います。

鯨の町、太地です。
太地町では、毎年くじら浜海水浴場にて、
くじらと泳げる海水浴場が営業されます。
是非是非、行ってみてください。
車窓としては、何も見えません。

行きたいけれど、タイミングが合わず行けずじまいです。

名もなき岩場がすごい、とはいえます。

新宮駅に着く直前の様子です。
お気づきになるかもしれませんが、
勝浦から新宮駅は普通列車に乗っているので、むしろ窓が大きいです。
紀伊勝浦からはずっとこんな調子の車窓です。
新宮に到着

お疲れ様でした。
くろしおお得な切符
目的地が一つであれば、e5489のウェブ早得が安くていいかと思います。
新大阪から白浜が4550円からです(通常5700円)。
旅行のパックが結局お得なのかなと思います。宿泊+JRのプランはこちら。
城崎温泉に行くのにこういうのを使ったことがありますが、特にこちらはおすすめです。
日帰りでしか使えない、という点は難点です。
白浜に日帰り激安で行く方法。
『往復』7900円からなのでとてもお得。
まとめ
くろしおで行く紀勢本線の旅を楽しんでください。
くろしおで新大阪から白浜にいくと2時間半かかります。
暇です。
この記事で、少しでも退屈がまぎれればいいな、と思います。
【この旅のダイジェスト記事】
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